ココナッツオイル

純度の高いココナッツオイルは、室温でも固体のままでいることからココナッツ脂と言われています。天然の ココナッツオイルはココナッツ独特の良い香りと風味があります。対照的に、脱臭されたタイプはニュートラルな香りとなります。
生産工程では、フレッシュな果肉を収穫し粉砕して乾燥させます。 その乾燥させた実をコプラといいます。そのコプラはそれから高価な脂肪を抽出するためにプレスされます。穏やかなプレス工程にすることで、ココナッツの風味などに関係する成分を損なわないようにしています。

ココナッツオイル – 脂質代謝へのよい効果
長年、 ココナッツ脂 は飽和脂肪酸を多く含むことから、評判はあまりよくありませんでした。しかしながら、ココナッツ脂の飽和脂肪酸は、MCTオイル(中鎖トリグリセリド)で知られる特有な中鎖脂肪酸を含んでいます。これらを含む自然食品はほとんどありません。ココナッツ脂は、特にラウリル酸を多く含んでいます。 MCTオイルは体内の脂質代謝においてよい効果をもたらすとされています。それらは脂肪組織として蓄積することなく直接エネルギー産生へと用いられます。 それゆえ、ココナッツ脂は特に脂肪の消化不良の方に有用であり、また、 アスリートにもその性質ゆえ、評価されています。ラウリル酸と他のMCTオイルは体内のコレステロールを上昇させますが、これは健康によいとされるHDLコレステロールです。この種のコレステロールは、動脈硬化や、心血管疾患などに関する血管の脂肪蓄積を防ぐとされています。

ココナッツ脂 – 調理における汎用性
栄養面で ココナッツ脂は無限の可能性があるとされています。たとえば、カレーやアジアン料理などに独特な風味や香りをつけエキゾチックに仕上げることができます。ココナッツ脂は加熱調理やロースト、揚げ物や炒め物にも用いることができます。その熱安定性から肉や豆腐、野菜などを炒めるのにとても適しています。ケーキやビスケットのベーカリーで、ココナッツ脂はマーガリンやバターの代わりに用いられます。

ココナッツ脂 – 化粧品での保湿効果
ココナッツ脂は、その保湿効果や、冷却効果ゆえにナチュラル化粧品でも広く用いられます。ココナッツの香りを残しながら肌を滑らかにする手助けをします。冷却効果は日焼け後のトリートメントに適しています。さらに、ココナッツ脂はヘアケア、リップケア、、マッサージオイルとしても向いています。